受講者の声: 2006年2月アーカイブ

「保育士と集中」

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「集中する保育士」

研修では「ボディスキャン」「呼吸法」「マインドトーク」といった初めて耳にした言葉ばかりでした。

その中でも研修の中心となったのは『マインドトーク』(自動思考)という言葉でした。

 

マインドトークとは⇒静かに自分の心を観察すると、頭の中で自分の意思とは全く無関係に常時頭の中に何らかの「想い」が駆け巡っていたり、勝手な「会話」をしている事がある。

言葉には出さないが頭の中で喜・怒・悲・楽・希望・愛情・恐怖といった様々な感情が沸き起こり思考や会話が自動的に続いていくことが多い。マインドトークに邪魔されない自己を見つけなければならない。マインドトークに振り回されてはいけない。

 

レーズンを食べるメディテーションで、レーズンを「ただ食べる」という事をしたことがない私にとってはレーズンって「こんな味がするんだ」「こんな音がするんだ」「レーズンがなくなるまでは、こんなに噛まないといけないんだ」など、レーズンを食べることだけにかなり集中する事ができました。でも、やはりその事だけではなく、やはり違う事を考えている自分もいました。今マインドトークしてると気付く自分がいました。

 

子ども達にも保育の中でこのように一つの食べ物に対して食べる事を集中し、どんな味がするか、どのような音がするか、どのように無くなっていくかなど、に集中するという事を通して、何かに集中するという事を身につけていく事も大切だと思いました。

 

「ボディースキャン」では、先生の言葉に耳をかたむけ、その通り集中する事が出来たが、最後の方は気持ちがよすぎて、ほとんど意識がなくなってしまいました。

そしてマインドトークをしている自分がいました。「呼吸法」でも始めは、その事だけに集中する事が出来たがふと気づくとマインドトークをしてしまう自分がいました。

 

歩くというメディテーションでも、人の声がするとそっちの方に気がいってしまうのです。

マインドトークをしている事に気づきすぐにまた、その事だけに集中するという事をにもどします。

今回は、マインドトークをしていると気づけるようになった自分がすごいと思いました。

 

このように「マインドトーク」について学んでいく中で、私自身「心の中は常にマインドトークだらけだ」、と気づきました。頭の中で常に色んな想いが駆け巡っていて一人で会話をしているのです。特に自分の中で不安に思った事があった時など、頭の中で「どうしよう」「これでいいのかな??」と物事をマイナスにばかり考えてしますのです。マインドトークをする事がいけないのではないが、そのマインドトークをどこかで切り離さなければ前に進む事は出来ないと思いました。すばやくマインドトークに気づき自己をみつけていく事も大切だと分かりました。

 

現代、虐待という行為が増えてきている。それも親が持っている不安な思い、マインドトークからきている部分もあると思いました。保育園でも親の思いを受け入れ一緒に子ども達の子育てをやっていきたいです。

A.I.

 

寺子屋講座から
註.下記は、「寺子屋」講座(毎週1度、3時間程度のクラスを、8回で終了とする講座)終了者アンケートを考察したものである。

 

1.事例 女性、29歳)
(1)人間関係への変化について
 「自分自身の変化については、マインドトークを観る事によって、気分や感情を切ったりして、コントロールできたりする。そして、心配だから何かをするとか、不安だから、などと、何か感情をすりかえての行動をやめてみると、すごく自由になり、本当はどうしたいのかということを、心配.不安もまじえ良い悪いではなく天びんにのせ、改めて選択できるようになったと思う。人間関係では、過去の情報から、きっとまたこうだ、と決めつけ、あれこれ思い悩んだり決めつけてイライラして、本当の、その人の今と出会ってなかった事に気がついた。相手を信頼することで仕事も人間関係もスムーズになった。」(筆者下線)
【考察】 自由になったと記述しているが、これは外部からの束縛からではないことは言うまでもないことであるが、理性による管理下の自由ではない。マインドトークを解き放った時にしか味わえない自由であり、禅による心の教育、或いはマインドトーク洞察法によって求める所である。人間関係においても、マインドトークに翻弄されていない時、初めて、「その人のいま」と「今の自分」の出会いが可能となる。そして本来の信頼関係が構築されていくのである。

(2)家族関係への変化について
 「主人の話を受け止められるようになった。前はカチン!ときたらすぐに戦ってしまっていて自分の正しさを押し通そうとしたり、相手の正しさを受け止められなかったりしていたように思う。今は、そうか、今はそんな風に感じているのか、とただ聞けるようになった。母や弟に関しては私が何とかしなくてはという意識が強く、彼らに何か問題が起きた時、勝手にすごくかぶってしまっていたりしていたのが、最近めっきりなくなりました。相手を信頼することで自分が自由になったという感じ。父にはいつも感情的に振り回されていたのですが、間をおけるようになった。父を変えようという思いを手放し、父は父、反応するのをやめたら、すごく楽に見守れるようになりました。人を何とかするのではなく、まず受け入れ、受け止める事が大事な事に気がつき、やってみると自分自身がとても楽になりました。」
【考察】 相手の話を「ただ聞く」ということは、そこに自分の概念が一切引っかかることがない状態である。マインドトークによる反応なく聞いている状態である。このとき初めて、相手の真意を聞くことができる。この状態でこそ真の信頼関係も構築される。

(3)仕事での人間関係への変化について
 「仕事での人間関係のトラブルやイライラは、どうせ~なはずだ、とかの思い込みや、逆にこうなったらどうしようと起きていない事への不安や心配に、自分が振り回されていることに気がついていないまま、人と話をしたり、接していた事からすべて起きていたように思う。逆に、人がそのような所(上記のような)にはまっていることも観察できたりして、本当に何が言いたいのかを聞けたり、感情同士のぶつかりあいをしない事により、より相手を思いやれたり、信頼したり、その結果たくさんの事がスムーズに進むようになりました。」
【考察】 一般には、ぶつかり合いにより、人間関係を難しくしているところがあるが、彼女は、親が子供を観るような視点に立って、人に接することが出来るようになっている。マインドトークを「観て」、そのような価値観や信念、不信感の源を「放つ」ことにより、それらから自由に解き放たれてはじめて、「思いやり」とか「信頼」「共感」などを会得するということがわかる。

(4)自分自身にとっては、
 「ありのまま、あるがままでいい安心感や、自分自身に幸せになっても良いのだという、許可がおりたような感じがあります。感情、気分、マインドトークでなく、本当にしたいと思っている事を選択し、その自分を許し正直になることで、人と同じ〈今〉にいることを意識できるようになりました。マインドトークが時間をつくっている。自分の意識で日々、時間の長さが変わることを発見しました。」


2.事例 (女性、62歳)
(1)人間関係
 「自分の状態(自分の普通・良い・悪い)を知り、進んだり、やめたり、することが多くなった。極度の疲れが私自身にも、まわりの人達にも悪い状況を引き起こすため、中断を入れたり、やめたりして執着を捨てたり、少しずつ自分をコントロール出来るようになってきた。」

(2)家族関係
 「自分自身が毅然として律する。自然体でいる。家族の中でも、外でも、同じ様に日々過ごして行こうと思う様になった。」

(3)仕事関係
 「今迄自分にとって大切だと思っていた事が、たとえば“一生懸命がんばる”事が、自分にとっても、まわりにとっても、疲れる事である等が、わかる様になった。反って、自分を責めたり、いためたり、どうしらよいか、と又考えてしまうが、次に行くためのステップと思う。」

(4)自分自身にとっては、どのようなメリットを感じておられますか?
 「もう無理だとあきらめていた事が自分次第で、どの様にでも広がっていくという希望がうまれてきた。」
【考察】 この方は、息子さんに仕事を任せてはいるものの、どこか、未だ自分がしっかり頑張らなければならない、という気持ちが離れないでいた。しかし、マインドトークを観ることが出来るようになると、周りの世界と自分の空回りしている状況が見え、本当は、仕事を離れることへの自分の不安、寂しさが隠れていたことに気づいた。そしていま、新たに、自分の人生経験を生かして何か社会貢献できることを模索し始め、新しい方向へと自分をチェンジし始めている。


3.事例 (女性、30歳)
(1)人間関係
 「自分自身の事が気に入らなかったが、今は、今の私で十分だと思えるようになった。あたりまえだと思っていた事がありがたいと思えるようになった。」

(2)仕事関係
「仕事の話をしていたのに違う話にそれた時、気づき、話題を戻す事が出来るようになった。一人でやっていた事を、人に任せることができるようになった。コミュニケーションが以前に比べとれるようになり、仕事の効率が良くなった。」

(3)自分自身

  • 集中力がついた。
  • 気持ちにゆとりがもてるようになった。
  • 先の事を考えすぎて、不安や心配事を増やしていたが、今、やる事、できる事など計画性をもって、あまり心配なく過ごせるようになった。
  • 自分が好きになった。
  • 自分の体を休めるようになった。

【考察】 仕事をスタッフに任せ切れなく、上司との関係や他との人間関係にストレスを抱えていたが、自分を受け入れてからその関係もうまくいくようになった。雰囲気も笑顔が出て明るくなり、積極的になった。上司から別人のように明るくなったと言われている。


4.事例 (女性、43歳)
(1)人間関係
 「そのまま受け入れようとしている。いままでは、どうして、なぜ、私だけが、 と言う感情の方が強かった様に思うが、現実を見れる様になった。」

(2)家族関係
 「あせらないで、薄紙をはがすように、と先生のおことばが、頭の中にしみこんできていて、以前より一歩一歩というふうに、子供達を見れる心のゆとりが生まれてきている様に思います。あせらないこと、これをいつも心において、接していきたいといつも思ってます。」

(3)自分自身
「現実を受け入れる。ということ。他人にばかりもとめない。自分を変える。主人にも子供にも、という思いがめばえ始めているように思えてきてます。主人は、もう変わることはないと思います。本人は自分を変えるつもりはまったくないのですから。主人は、極度の被害妄想です。これはほんとうに20年つき合っているのですから、私がどうもがいても、本人のそれが正しいと思っているのですから変わり様がありません。私は、20年間どうしてどうして、ということばかり考えていました。でも、現実を受け入れるしかないのです。でも、私は、目をそむけているのではありません。もちろん、内緒で、病院にも行ってます。でも本人の自覚がなければ一生明かりは見えないこともわかってます。私自身が違う視点でみなくてはならない事をこの頃わかってきました。
編み物を仕上げる様に一歩一歩私自身を変えていく事だなあ、とこの頃思う様になりました。マインドトーク洞察法に行く道中もなんだか身がしまるというか、天龍寺の門をくぐると、あーそうか一歩一歩がんばろうという思いがします。だから、京都に行き続けるのだと思います。自分に言い聞かせるために。

【考察】 彼女は結婚以来抱えてきた大変な問題を、自分の環境そのまま受け入れることにより乗り越えようと明るく取組んでいる。家族関係も改善され、それぞれに積極的に人生を歩み始めている。同じ境遇に在る人に少しでも支えになりたいと、相談相手を勤めたりしている。


5.事例 (女性、66歳)
(1)人間関係
 「他人の全部を受け入れられます。でも、深く追求しないこと。別の人格・別の生活・別の価値観が有り、育ってきた環境の違い、親のつちかった価値観の違い、赤子の時から受けて来るので、自と他は同一線上では一緒にならない。常識として協調性が生まれてくる、と思う。自分とは別人と思う気持ちを強く持っている。(悪く言えば、人は人、自分は自分ですかね?)その中で人を許す気持ちを多く持てる様になった。」

(2)自分自身
 「他人からの思いやりの言葉や態度を率直に受けられ、嬉しく思える様になりました。
だから、私も他人に対して親切にしなくては、と思っています。

  • 他人を受け入れられる様になった事、以前の私はとてもフレンドリーで友人も多くて個々の人達から自分と違う考えを持っている人の考え方をスポイルして、あー、こういう考え方も有るのかと思って、自分も取り入れ生き方を楽にして来ていました。しかし、自分の中に一本の線を引いていて、それより内に絶対に入れないという信念の様なものを持っていましたが、この寺子屋講座に入れて頂き、先生の御指導を頂き、私の心の中、太い一線がジワーととけて来ているのを感じます。先生と出会って良かった。残りの人生を人間らしく、生きていこうと強く思うこの頃です。
  • 自分も一生懸命生きる・・・自分も一生懸命頑張る事ないんだ(精神的)流れのままに行こう。私は地球の中の生物なんだ。
  • 自然の中に置かれている自分に今現在、生命が有るのがとても幸せ。

【考察】 当初、自分の家族環境に対してかなり否定的であったが、自分から積極的に暖かく関わるようになり、言葉の一つ一つからも相手の気持ちを量るようになってきた。


6.事例 (女性、35歳)
(1)人間関係
 「今迄、私のモノサシで人を見ていたため、相手によって接し方、態度etcで自分を変えたり、人によっては自分に必要ないと勝手に判断し、接することから逃げてきました。『出力』することで成長するとわかった今、人に対する私のモノサシをとり払い『私は私』というスタンスで人と接するようになりました。そうすると、自分自身 もラクになり、以前は外に出たくないことがよくあり、一日中部屋にいることがありましたが、今はなくなりました。」

(2)家族関係
 「両親への感謝の気持ちが強くなり、何か問題が起こったら、やつあたりみたいな行動をとっていましたが、最近はめったに出なくなりました。関係が良くなったこととは別に、私の中で、この家族でこういう風になりたいとか、こういう風にしたいという夢・希望みたいなものが出てきたので、これから、これに向かって動いていきたいと思う。」

(3)仕事関係
 「仕事場は、一日の中でも、最も人と関わりの時間が長い場所で、かつ、問題もよく生じます。ということは、成長するためには絶妙の場です。以前の私は、人間関係でトラブルがおこったとき、一人で悩んで、人に相談したりと、まず自分が中心でヒロインで終わってました。今は相手をしっかり見て、相手にまっすぐぶつかっていける自分がいるので、一人であれこれ悩む時間も減りました。今から思うと、相手に正直に話す自分ができてなくて(=自分に自信がもてなくて)、あれこれ一人で悩んでたんだな、とわかります。又、そうしてる時は、相手にも伝わりやすく、余計にこじれる。そういうことがなくなった今、今の仕事でどういう風に自分がなりたいか、自分が何をしたいかを、上司に云うことができました。人がたくさんいて、たくさんの人と関わるので、いろいろと毎日ありますが、以前に比べて良い関係になっています。」

(4)自分自身
 「マインドトークを知ったことで、今迄どれだけマインドトークにふりまわされてきたかがわかった。ということは、過去の情報や感情の中だけで生きていた訳で、そんな状態で新しい自分になれる訳がない。私は自分に自信が持てる自分を好きな自分になりたかったので、「こういう仕組みだったのか」というのがわかっただけでも大きなメリットでした。又、〈煩悩〉について、少しでも勉強できたことが、良かったです。私の勉強不足で、煩悩はいけないもの、みたいに思ってました。無欲が一番、煩悩は誰にでもあり、マインドトークを見れば、それが煩悩のどれに当てはまるかわかる。これを自分の傾向やくせを知るため、わかりやすくまとめてあるものととらえれば、自分を受け入れやすくなるし、成長の目安にもできる。そういうことがわかった上で、生きていると(多分)成長していくと思えることがもう一つのメリットと、感じています。」
【考察】 少し障害を抱えて生まれてきたことなどの、自分の環境を受け入れることができた。彼女を気遣う両親ともいい関係にもどり、家族としての生活設計も真剣に考えている。障害者の気持ちを理解できる同じ立場を積極的に活かし、自分にしかできないことで世の中に貢献しようと、専門講座に通い始めた。

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