禁煙成功した!
実践・マインドトークを切る
タバコを吸う事のメリットは、ニコチンの作用もさることながら、タバコを吸う行為が「何もしていない状況」から「何かしているような状況」に勘違い出来る所でした。
吸っていた時はあまり良く分かりませんでしたが、止めてみるとハッキリとそのことが分かります。
それは、現実を受け止めていない、もしくは現実が何か良く分かっていないということだったのです。
受講後、禁煙してみて驚いたことは、吸いたくなる瞬間の「自分自身の心の動き」がはっきりと観えるところです。
今この瞬間、目の前で行われていることが自分の思ったとおりにならない瞬間に、タバコが欲しくなるのです。
例えば、車で走行中に信号が変わったとき、インターネットの受信を待っているが思うように進まないとき、電話中思うように話が進まないときなどです。
休憩や、食事の後など、タバコに手を伸ばすことが習慣となっているときにでも同様です。
タバコが好きな人には分かるはずです。
おいしいコーヒーを一口飲んだ瞬間、タバコが欲しくなります。
しかし、コーヒーそのものをはっきりと味わってみると、タバコとコーヒーはセットだ、と思っていたことが思い込みであったことに驚かされました。
飲んだら欲しくなるというよりも、コーヒーを飲んだだけで次の作業や動きに移ることが、自分自身に了承がとれていないといった感じでした。
コーヒーを味わっている最中に、気が付けば勝手に今はまだ味わっていないタバコの匂い、雰囲気、味を自動的に想像し始めているのです。
「只、今にある」ことがマインドトーク洞察法(特に、坐禅等)では重要なことです。
そこで、タバコをほしがる瞬間に「切れ目」を見つけるようにしました。
我慢をすると、吸いたいという思いに捕われ妄想が大きくなっていきますが、吸いたいと思った瞬間に、「吸うこと」か「今にある(前述の例ならコーヒーを味わうこと)」かの選択をするのです。
この「今にある」の連続性を体が発見すると、吸いたいと思う度にその思いをマインドトークとしてスパット切ることが出来ます。
こうなってしまえば面白いもので、いつ吸いたいという思いが突然出て来ても大丈夫だし、突然出てくる前に「あ、何かが動いたぞ」といった感じを受け取ることが出来ます。
その発見に、辛いはずの禁煙がとても面白くなってきます。
現在、禁煙がうまくいっているということは、「今にある」ことが「動中の工夫(日常生活すべての行為に焦点を当てて修行の工夫をすること)」として行われており、マインドトーク洞察の成果が日常に生かされていることを味わうことが出来るのです。
いついかなる瞬間も「今にある」ための修行が禁煙と結びつくことにより、修行と禁煙を同時に楽しめるのです。
(グレード5級認定者のレポートより抜粋)