友田明美著「子どもの脳を傷つける親たち」を読んで

 

2018年3月8日 中田 めぐむ氏 

 

 

 この度、友田氏の著書を読み、日々のキャリアコンサルティング業務の中で感じていた心理的アプローチの限界に対してマインドフルネス道の有効性が科学的に証明されたように感じ、頭の中が整理されました。
 

 現在、主に若年者のキャリアコンサルティング業務に従事しています。その中で、自己肯定感の低さ、対人関係への苦手意識、不信感、心身の不調など、多くの課題を抱えている若者が多いと感じています。

 

また、保護者との相談においても親自身が問題を抱えているケースも多く、親も子もそれぞれに、これまで育ってきた環境や他者との関わり等が背景にあることを実感しています。この本を通して、マルトリートメントがいかに脳に影響を及ぼすかが理解でき、またその影響の大きさを知ることができました。

 

最も驚いたことは、身体的なマルトリートメントよりも、言葉によるマルトリートメントの方が脳へのダメージが大きい点です。このことから、一般的な虐待でなくても日々の関わりの中で、子どもの心、脳に大きな傷となる場合があることを理解しました。自らも省みて、どの人にも当てはまり、無意識に行われ、世代を超えて繰り返されている現状に恐怖すら感じました。この、無意識に繰り返され、引き継がれる行為を断つためには、マインドフルネスの実践が有効であることは明らかです。また、本の中で紹介された、マルトリートメントによってダメージを受けた脳の部位は、マインドフルネスの実践によって再生されることが科学的実験によっても証明されています。

 

早急にサポートが必要な保護者・子どもへ限定された対応だけではなく、子どもの養育に関わる多くの方が意識的にトレーニングする必要があり、そのためには地域社会においてマインドフルネス道のプログラムの展開が必要であると痛感しました。
 

 私が今関わっている若者のほとんどは未婚者ですが、近い将来親になる可能性が大いにあります。現時点では問題を感じていなくても、親になって初めて問題が表面化する可能性があることも、今回論理的に理解できました。実際、学生生活では特に問題がなくても、就職して初めて問題が表面化する若者もいます。結婚や子育ても大きな転機です。彼らが社会に出る前に、そして親になる前にマインドフルネス道のプログラムに取り組めたら、彼らの人生はどんなにか豊かなものになるだろう、と思います。

 

これまで私自身ができることとしては、自らがマインドフルネス生活に取り組む中での気付きを、クライアントとの関わりの中で活かしていくことでした。クライアントの中には親との関係に悩む若者も多く、虐待やいじめが疑われる場合もあります。そんな中、強い警戒心を持たれていると感じる場面もありますが、以前よりもスムーズにあたたかい信頼関係を構築できているように思います。

 

それは、私自身がマインドフルネス生活に取り組んできたことによって、目の前のクライアントをあるがままに受け入れる姿勢が整ったからだろうと感じています。ただ、現状の関わりでとどまってよいわけがありません。オリジナルプログラムの開発も含めてさらに深く、社会に貢献できるよう精進したいと思います。

友田明美著『子供の脳を傷つける親たち』を読んで 

 

2018年2月4日 土川 晃子氏 

 

 

赤ちゃんは産まれてすぐ両親と、そして周りの大人たちとの人間関係をもちます。


その人間関係での関わり方によっては、子どもたちの脳が変形してしまうということに大変驚き、悲しくなりました。
 

子どもたちが受けなくてもいいマルトリ-トメント、その原因は大人たちの固定概念や都合によることに気づきました。

 

日常生活の中で「早くしなさい!」・「何をしたの?」・「こうしなさい。」など口癖のように言っている言葉。これはマルトリ-トメントになっていると感じました。
 

「早くしなさい」は大人のペ-スについてきなさいと要求し、「なにをしたの?」はあなたが何かしたからこうなっていると疑い、「こうしなさい」はこの方法が良いに決まっていると押しつける。大人たちの身勝手さや考え方が子どもたちを傷つけているのだと気づくことが出来ました。

 

「親の背中をみて育つ」とはよく言ったもので、マルトリ-トメントをうけた子どもたちは、また、マルトリ-トメントを繰り返していくのだと思います。そして、自分たちのように育っていくという考えは大人の固定概念でしかないと気づかされました。
 

マインドフルネス道に出会えたからこそ日常の中に潜んでいる「罠」に気づくことができるように感じています。その気づきがあるからこそ、捉え方や考え方が変わり適切な対応を選ぶことができると思います。

 

自分の子どもに対する気づきによって、自分の中にあるものを発見でき、見つめ直すことができる・・・マインドフルネス道は私たちのような子育て中の大人にとって、たくさんの気づきをもたらしてくれる素晴らしい方法だと感じています。
 

全ての大人がマインドフルネス道に出会えるか、課題は他にもたくさんありますがプログラムを終えた私達が変わることで、少しずつでも子どもたちに良い風が吹けばと願っています。
 

研修課題図書 友田明美著『子どもの脳を傷つける親たち』読後感想文 

 

2018年1月21日 中栖 久美子氏 

 

 

著者の友田先生は、たまたまつけていたテレビ番組で知りました。


内容は、親子関係について、これまで心理学的に理解し、私自身もまず子どもの立場で、そして親の立場で体験してきたことを裏付ける内容でしたので、非常に勇気づけられたことを覚えています。

 

更に今回、教えて頂いた本を読み、まずMRIの画像に驚きました。
このように脳科学的に証明されたことで、より説得力と緊迫感を持って伝える事ができると思いました。

同時に、人間の生まれ持つ生き続けようとする力、自分を守ろうとする力にも改めて感嘆しました。
 

その力の凄さ故に、育つ環境によっては素晴らしい生きる力、可能性を活かしもすれば阻みもするので、私たち親は、子どもが過ごす環境がどのようなものかを正しく検証し、必要があれば修正していく必要があると強く感じます。

そしてさまざまな事情によりそれができない状態の保護者に、微力ながらもできる限りのサポートをしていきたい、と思います。
その方法として、マインドフルネス道は、扁桃体、前頭前野、海馬など脳機能の改善効果があることからもやはり最適だと感じています。

おかげ様で私も、昨年の子育て支援活動の中で、マインドフルネスを継続されたママたちから、とても嬉しい報告を受けました。

人と接するのが怖い、子どもに怒り過ぎてしまう、などでお悩みだった2人の幼児のママさんは、怖いと感じてもその感情に翻弄されず、その後落ち込むこともなくなり、「今まで子どもの話しを聴いているようで聴けてなかった」ことに気づかれたそうです。
 

徐々に子どもへの対応も変化し、幼稚園の先生に、今まで顔色を伺いおどおどした様子だった子どもさんが、自信を持って取り組むようになった、と言われたり、ママ自身も、これまで全く先生に話しかけられなかった子どもさんが、ある日先生と楽しそうに話していたのをみて嬉しかったとのことで、ママが変化することで、子どもも変わったことが私は何より嬉しく、感動して思わずもらい泣きしてしまいました。

また、子どもを可愛いと思えたことがなく、「何で私がこんなことしなきゃならない」と常に感じ、じゃまとさえ思ってしまう、という気持ちに苦しんでいた幼児2人のママも、「初めて子どもを心から愛おしいと思えた、みんなが言っていたのはこのことか、と思った」と自分の変化に驚きつつ嬉しそうに話されるなど、その度に、改めてマインドフルネスの有効性を再認識させていただきました。

私自身も、お話を聴く際に、ママの表情の微妙な変化や身体の緊張に気づくなど、対応が変わって来たように思います。

そうした体験からも、ブームで終わらず、正しく伝え、広めていくことの重要性を切に感じます。
 

このような体験を語ることぐらいしかできないのですが、社会の宝である子どもたちの健全な発育のため、ご協力できることがあればさせていただきたいです。


経験してきたことが子どもの笑顔に繋がる、それが何よりも嬉しい、と活動を通して改めて感じています。


以上が感想となります。

 

私自身も、ママや子どもの笑顔に貢献できるよう、これからもマインドフルネス道で精進したいと思っております。

『 マインドフルネス専門家合宿講座終了レポート』 

 

2018年1月11日 髙橋 和子氏 

 

 

1、    合宿で学び、「理解した」と思われることについて


 今回の合宿では道元禅師の普勧坐禅儀について講義を受けた。普勧坐禅儀は坐禅の意義・方法・注意点などが述べられており、一般の人でもその書物を読めば、坐禅が正しくできるように書かれた書物である。

 

 その内容は、本当の自分を取り戻すためには、特別な技法が必要なのではなく、マインドトークをふき取るように修行を続けなくても、遠くに行かなくても、今自分がいる場所、環境でも本当の自分を取り戻すことが出来る。今自分がいるこの場所で、自分の内側に眼を向ける。それが重要なのであって、そこを間違えてはならない。

 人の言葉や書物から方法を学ぶだけではなく、実際に坐禅を行う事が大切である。坐禅の方法は、静かな場所で、食事の直後や空腹を避け、何かを考える事をすべて一度やめて、良い悪いは判断を下さず、静かに座る。

 坐り方には、結跏趺坐と半跏趺坐がある。服装は、ゆったりとした服で、きちんと整えた上で坐禅をする。坐禅の形が出来上がったら、必ず背筋を伸ばして真っ直ぐに姿勢を正し、左右どちらかに傾いたり、前に俯いたり、後ろにのけぞったりした状態で坐禅をしない。両耳を結ぶ線と両肩を結ぶ線が平行になり、その線に鼻と臍を結ぶ線が垂直になるように意識し、舌は上の前歯の付け根のあたりにくっつけて、歯を噛み合わせて口を閉じる。眼は必ず半眼にして、閉じずに少し開ける。これが正しい姿勢であると記されている。


 今までに習った方法で姿勢を正し、坐禅を行うと本当にこの姿勢になると思った。そして、実際に坐禅を行ってみると、姿勢を正しくしていると、足は痺れて痛いが、それ以外は楽であった。 
 呼吸については、呼吸はゆっくりと鼻で行うと記されている。実習では、胸郭の動き、背骨の動きを確認した。 坐禅を終える際は、ゆっくりと体をほぐしながら、坐禅中の心を維持するように、急いだり、荒々しく動いたりせず、安らかに立ち上がるように気を配ることが大切であると記されている。

 

 骨盤を正しい位置に置き、姿勢を正す、そして呼吸をすれば、自然と心は整う。マインドトークは気づきさえしていれば、自然に消えていく。そのマインドトークの評価はせず、ただただ見る事が大切である。マインドトークを無理に消す必要はない。坐禅を頭で理解するだけではなく、実際に行い続ける、マインドトーク洞察シートを付け続けて行くことが重要である事を理解した。

 

 

2、    合宿で「体得した」、もしくは「気づいた」ことについて

 

 坐禅:初めての場所で初めての事をする事に興味がいってしまって、雲水さんのすべての動きが気になって、最初のうちは、マインドトークが多かった。しかし、最後は体の感覚を意識し集中できたように思う。そして、しびれた足で立ち、ゆっくり歩く時(歩行瞑想)は足がしびれた痛みから解放され、足の裏が地面に着く感覚、徐々に血が通い、足が温かくなる感覚を感じることが出来た。足の感覚に集中している時には不思議と、その一瞬は、マインドトークが無くなっていた事に気づいた。一心にただただ歩く事を行った。


食べる瞑想:最初は初めての事に戸惑いと興味が向いてしまいマインドトークだらけになってしまった。しかし、動作に慣れると、音を出さないようにしようとすると、動作に集中しなければ音を立ててしまうので、マインドトークも減っていった。指先の感覚を感じていた。

 

生活瞑想:作務を通して、すべての生活の動作を丁寧にする事が、今ここに集中する、感覚に気持ちを置くという事につながるのではないかと思った。家に帰って、家事を行う際、作務をさせて頂いた時を思い出し、一つ一つ丁寧に行うよう心掛けている。丁寧に行おうとすると、他の事を考えては行えないなあと思う。マインドトークにつかまっていては、やっている家事が丁寧には行えていないことに気づいた。

 

 禅寺での一泊二日の合宿は、無駄なものが一切なく、とても気持ちのいい空間でした。テレビ、スマホなどからの情報が無い事や、気持ちを揺さぶられるような刺激も殆ど無く、心が穏やかに過ぎていきました。しかし、現実の日常に返ってみると、そうもいきませんが、それは、それで良いかなと思えるようになりました。また、子ども達が起きる前の少しの時間でも、坐禅を続けていこうと思います。

 以前は、無心にトイレ掃除を行って、子どもが入ってきたら邪魔しないで!と思っていましたが、無心ではなく、マインドトークに気づく事が大切だと思えるようになりました。そして、子どもが来た時には、イライラするのではなく、家事は完璧でなくても手を止めて、思いっきり遊んでマインドフルネスになることも必要かと思えるようになりました。

『 禅宗専門僧堂でのマインドフルネスプログラム』 

 

2017年1月17日 中栖 久美子氏 

 

 

 昨年末、毎年合宿でお世話になる禅宗専門僧堂において修行僧の方々を対象にしたマインドフルネスプログラムが行われました。
 
 11月初旬に始まり12月まで4回に渡り行われたプログラムの中、参加された修行僧の皆様も、回を重ねるごとに人間的成長の基礎を積み上げておられたように思います。
 
 専門僧堂で日々同じスケジュールをこなす皆様ですが、唯識の理解や身体感覚を磨く実践など、マインドフルネスにおける進み具合は、もちろん人それぞれに異なります。
 早い人もいれば、ゆっくりの人もいるのですが、寝食を共にされている方々であるが故に、他の方に比べご自分の歩みが遅いことを肌で感じて不安に思われた方もいらっしゃいました。
 しかし、だからこそ、その歩みの中で成長することが、今後同じように悩む方の道しるべとなれるのだという先生のお話に、本当に大事なことは何かに気づかれ、その意義を感じておられたようです。
 
 その他にも「マインドフルネスは単なる理論や技法ではなく生き方である」との先生の教えの元、日頃の「作務」が「作業」にならないために、という日常のことから、これからの寺院が地域社会に益々貢献するためにどのような心構えや準備が必要かということまで、多岐にわたったお話に皆さんとても熱心に聴き入っておられました。
 
 年齢的にまだ若い時期に、このような体験ができたことは、皆様の心の基盤となり、今後それぞれに芽吹き大きく花開くのではと思います。
 
 厳しい修行の中、真摯にプログラムに取り組まれた皆様、本当におつかれさまでした。またお会いできる日を楽しみに、今後のより一層のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

『 8週間プログラム研修記録担当を終えて 』 

 

2015年3月14日 吉田敏之氏 

 

 

2014年の12月になった頃、北山先生からご連絡をいただきました。

 

内容は、「年明けからおこなわれるマインドフルネス8週間プログラムに参加してその内容を記録してほしい」というものでした。

 

以前から様々なセミナーなどに参加した際、できるだけ細かくメモを取って自分への覚えとしてまとめる作業をしており、2013年に受けた8週間プログラムやその後のフォローアップもまとめを作成して北山先生に内容の確認をしていただいていたので、今回は白羽の矢を頂戴したということのようです。

 

まさか自分にこのような依頼が来るとは思ってもいなかったのですが、本当に有り難いお話で、自分にとっては2年前に受講した復習も出来る意味合いもあってお受けしました。 

 

 

北山先生の講義は必ずしもテキストに書かれていることを通り一辺倒に進めていくというものではなく、先ず体、そして呼吸、最後に心、頭は放っておくというスタイルでおこない、各々それぞれに違う個人個人の個性に合わせ様々な喩えを用いるなどして進めていかれます。

 

言葉だけでなく受講者が実際に体感して理解し納得していく様を記録していくのですが、やはり講習の場で北山先生と受講者が織り成す臨場感がうまく文章として伝えられるだろうかと自分自身で少し不安もありました。 

 

 

しかし二度目の8週間プログラム受講であり理解しやすかったのもありますが、講義中の北山先生の言葉がどんどん自分の中に浸透していき、朝から夕方まで集中が途切れることなく聞き取り作業を続けられたのは、まさにマインドフルネスを続けている賜物ではないかと思えました。 

 

 

そしてメモから文章を起こしてゆく際にも、講習での雰囲気そのままにまるで北山先生と自分が同化しているような感覚となり、口調までもが鮮明に蘇ってきて北山先生が伝えたい思いの焦点を外さずにできる限り克明にA4で50ページにまで及ぶまとめを作成することができました。 

 

 

人間性探究研究所の8週間プログラムは基本的には指導者養成なのですが今回は一般の方の参加もあって、それまで心理系とは無縁だった方がマインドフルネスに初めて触れて実際に体感し、どんどんと変化していく様子を客観的な位置から拝見させていただくことができました。

 

まるで回を重ねるごとに一枚ずつ薄皮が剥がれて新しい自分がそこから表れるような、汚れが落ちて本来の自分がどんどん表に出てくる様子はまるで新しい生命の誕生に立ち合うような気分となり、受講者たちの姿勢や表情までもが初回とは別人となった姿は、共に時間を過ごさせていただいた者として我がことのように嬉しく感じました。

 

そして自分自身にとってもあらためて「初心に還る」という意味でフォローアップとはまた違った素晴らしいマインドフルネスの経験となりました。

 

 

マインドフルネスの「いまここ」という意識は、頭でわかっただけでは「理解しているつもり」なだけで、やはり体験を通して自分の体と心に気付くことで真の理解が得られます。

 

外に何かを求めるのではなく自分自身の内面に備わっている力を根気よく継続してトレーニングしていくことの大切さをあらためて実感し、今回は自分自身が受講したときとはまた違う視点から「いまここ」を深めることができたと感じています。

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